不動産投資の定番であるワンルームマンションや
マイホーム購入のステータスとされるタワーマンション。
これらは、広告代理店や大手デベロッパーのイメージ戦略ということにお気づきでしょうか。
遺伝子組み換え野菜を安い油で揚げたポテトチップスや
砂糖水に酸味を加えて飲みやすくした清涼飲料水が
広告代理店や大手食品メーカーのイメージ戦略によって、美味しそうに感じ、ついつい買ってしまうのと同じカラクリが、不動産業界にも存在します。
企業側は戦略的に、原価が安く、利益が大きい商品を作り、専門知識のない消費者に、宣伝効果によってまるで大変に価値があるかのように錯覚させ、所有欲を煽り、購入させるのですが、それらは突き詰めて考えれば大して価値のないというものが大半ではないでしょうか。
ワンルームマンションやタワマンは、郊外や埋立地、河川敷のような地価の低い場所に、戸数を詰め込んで躯体を建設できるため、ハウスメーカーやデベロッパーが莫大な利益を得ることができます。
買い手がつかないような田舎のワンルームマンションや、地震や台風でエレベーターが止まったり、下水が逆流したりするような大型マンションにそれほど価値があるとは思えないのに、一時的にでも人気が殺到するのは、消費者が売り手に騙されているからと言えます。
売れ残りの土地に建てられた住宅が、まるで大変に価値があるかのように信じ込まされて投資してしまった場合、買い手に残るのは住宅ローン、税金、維持管理の経費など…莫大な負債です。
例えば、これまで社会的なステータスと共に高値で取引されていたタワーマンションが実は甚大な災害リスクを含んでいるということに、多くの人が気づくことになれば不動産価格は一気に下落するでしょう。
不動産投資において、企業のネームバリューやセールストークに騙されることは避けたいものです。