「会社がリモートワークを推奨するおかげで通勤する必要がなくなったため、職場の近くではなく、もっと環境の良いところに住みたい」とおっしゃるお客様が湘南エリアに家を探すケースが増えています。
この場合の“環境が良い”というのは、海に近いという意味だと思われます。
湘南は、東京から最も近いリゾート地として不動の人気を誇るエリアです。
海辺のジョギングやサイクリングは爽快で、散歩や朝日、夕日を眺めてぼーっと過ごすだけでも豊かな気分になれます。
富士山も美しく、シラスも美味しいです。
高いビルが少なく、のんびりとした雰囲気で、空気が美味しく感じます♪(東京比、自社調べ)
若い年代の単身の方は、駅近または海近で気に入った場所にある賃貸マンションやアパートに住めば良いでしょう。
湘南の魅力は、語るに尽きないものの、もしかすると2〜3年住んだら江ノ電や江ノ島への憧れは無くなってしまうかもしれませんし、地震や台風時の高潮で津波が来ても、すぐに引き払って次は高台に引っ越せば良いだけのことです。
一方で、ご家族のある方でしたら、湘南でリモートワークを続けながら、家族や趣味の時間を大切にした暮らしをしたいと移住をお考えかもしれません。その際は、新築または中古住宅を買うか、はたまたマイホームを建てるか、悩むところだと思います。
そのような湘南エリアへの移住、住替えをご検討中の方へ強く申し上げたいことがあります。
それは、新しい家や土地を「どこに買うか」を最も重要視し、良く調査、検討していただきたいということです。
マイホームは大切な資産です。
買った時の値段とほぼ同じ金額で売れるような場所を選ぶことが最重要であり、そのような場所を探すことが最も難しいのです。
湘南エリアは津波被害が特に心配される地域です。
2011年に東本大震災が起きた時には、湘南エリアの不動産価格がいっせいに下落しました。特に、もともと高級住宅地とされていた海沿いのエリアの下落幅が大きかったことが特徴です。現在は、徐々に地価も回復してきていますが、南海トラフ地震発生の可能性を考えると、小さなお子様がいらっしゃる世帯は、たとえ駅から近くて便利な場所でも、海沿いの平地は絶対に避けるべきです。
海抜が低い所は、砂地を埋め立てた新興住宅地が多く、地盤が悪い上に、10m級の津波が来たら簡単に呑み込まれてしまいます。
住宅ローンだけが残り、住む家がない。
地価が下がってしまい、家を売却しても住宅ローンの残債の方が多い。(この場合は、通常、売ることができません。)
マイホームを購入する上で、最も避けたいのは上記のような事態です。
災害に強い場所にある不動産を手に入れる。
全国のマイホーム選びに言えることなのですが、意外と誰も(特に不動産業者は)、教えてくれなかったりします。